五行説メモ 松竹梅の意味
松竹梅の意味を考えた。これは四神相応と同じ大地の四方を指すものだろう。松は龍を意味する。松を龍になぞらえる事例は多い。くねくねとねじ曲がりながら伸びる姿は確かに龍に見える。つまり松は青龍、木気で方角は東だ。
竹は虎だろう。虎の絵は竹林を背景にすることが多い。そこが虎の棲みかだからだ。つまり竹は白虎、金気で方角は西だ。
梅は朱雀だ。「梅にうぐいす」という取り合わせは、そこが火気である鳥の集まる場所であることを示す。花そのものも一般的に火気を示すので、この場合はそれに従ってよい。つまり梅は朱雀、火気で方角は南だ。ただしこれがボタンだと金気になるし、青いカキツバタなら木気になるので気をつけよう。梅でも白梅だと金気になることが多いから、この場合は紅梅限定である。
なぜ水気がないのか分からない。松竹梅とタテに書くと陽陰陽となって「火」を示す易のかたちになる。火気は土気である人体を強める働きがあるので、松竹梅と書いて健康を願う呪術なのだろうか。それとも水気の不在を強調する季節行事のアイテムなのだろうか。
このことに気付いたのは、先日見学したお座敷で四君子のモチーフを教わったからだ。四君子は蘭竹菊梅のセットだ。これは四季を示すとウイッキにある。蘭竹菊梅に順番で春夏秋冬に当てるという。わたしは少し違うと思う。これを季節や方角に当てるならこうだろう。
松竹梅と梅の位置が異なるが、梅は早春を示すアイテムなので、これでもよい。おもしろいのは松竹梅で不在だった水気が加わっていること。菊水という図案にも見るとおり、菊のイメージは水と結びついている。旧暦10月に咲く花なので水気である冬を代表させたとも言える。つまり菊は玄武、水気で方角は北だ。四君子では四神がそろっている。
四神はそれを四方に配置することで、その場所の気を整える働きを持つと考えられた。四君子や松竹梅も同様に気を調整するためのアイテムなのかも知れない。
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