2013年9月16日 (月)

水彩スケッチ 塩小路郵便局 【2013個展用】 30

 どう見ても昭和のはじめから戦後すぐまでの建物に見える。横のシュロの木も昭和初期のイメージだ。外装は新しいが、骨組みのプロポーションが戦前のしっかりとした耐震木構造に似ている。軒の出の浅いキリッとしたモダンスタイルだ。よくメンテナンスされているから、少しづつ元の姿に戻してやれば良いと思う。

 このかいわいは地域消失の危機を迎え、これから困難な地域再生に取り組もうとしている。最初にお祭りを再興なさったのは、とてもすばらしいと思う。再生というとすぐに再開発ビルの話になりがちだが、それよりも住人の心のなかの地域像を復元継承することのほうが大切ではないかとわたしは思う。そのためには古い建物の存在はとても貴重だ。古い建物は記憶の糸をたぐりよせる縁(よすが)となる。幸いにもこの地域にはいくつかの古い建物が残っていた。空き地が広がって何も無くなったように見えるかも知れないが、意外と残っていることを知って欲しい。そう思いながらこの展覧会を開いた。ご覧くださってありがとうございます。


30postoffice
2013.08.18/ワトソン紙(ハガキサイズ)、4Bホルダー、透明水彩/京都市下京区

 

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