2013年9月15日 (日)

水彩スケッチ 七条大橋 【2013個展用】 26

 大きな樽のような親柱が残っている。どこか場違いで不思議な親柱がわたしは好きだ。どうしてこんなに大きいのか。都市計画橋梁のデザインを変えたのは世紀末のウイーン分離派だった。それまでの歴史的意匠を捨て、装飾を分解した力強いデザインの実験を行った。これはその影響を受けていると考えれば納得できる。どこかモーターを思わせるデザインは、京都の工業都市化をイメージしたものだろう。
 京都は工業都市化をめざして明治末に三大事業という名で知られる大がかりな都市改造を行った。そのとき架けられた3橋のうち残っているのはここだけだ。当初はこの親柱の上にかわいい照明塔が載り、欄干もアールヌーボー風の鋳鉄製の手すりがはまっていた。1913年竣工、柴田畦作、森山松之助、山口孝吉設計。


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2013.08.18/ワトソン紙(ハガキサイズ)、4Bホルダー、透明水彩/京都市下京区

 

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