ベネティア・サンマルコ広場のドゥカーレ宮殿を描いてみた
大運河に面したドゥカーレ宮殿が前から気になっていたが、適当な資料も無いのでネット上の写真を集めて立面図を描いてみた。これはサンマルコ広場側の立面だ。大鐘楼前なので引きがなく全景を正面から捉えた写真はほとんどなかった。描いてみて分かったことがいくつかあるのでメモしておく。
2013.07.17/ワトソン紙、2Bシャーペン、透明水彩
・ 2階回廊の円窓の右から12番目に彫刻がはまっている。それが何かは知らない。
・ 両端の円窓はスパッと半分になっている。その角に彫像を置いてごまかしている。その下の1階円柱は他より太い。まあデザイン上そうなる。
・ 3階の壁面はレンガ色と白の2色化粧レンガ張りらしい。テラコッタかもしれない。
・ 3階の窓は改変されているようなので、運河側の古い窓枠を描いてみた。
・ 1階回廊列柱の足下が50㎝ほど埋まっているように見える。
・ 1階と2階でバルコニーのデザインが違う。1階のが古いのだろう。
・ コの字型平面の建物で中庭側にも廻廊がある。教会堂の南側に廻廊をめぐらせた中庭を設けるのは修道院の平面プランに似ている。
・ 描く前はなんとなく女性的なイメージをもっていたが描いてみると黄金比で構成する男性的な建築であることが分かった。すでにルネサンスの領域に踏み込んでいる。もしくはルネサンス期に大きく改造されたかだろう。
・ 正面玄関がどこにあるのかとても興味深い。この面ではなく運河側かも知れない。
お絵描き実況は次のとおり。
きょうは写し描きで遊ぶよ。さて何ができるのかな。
ポインテッドアーチの中心が1階と2階とで違っていることを発見。何を基準にしているのかよく分からない。下描き途中だけどプール行ってくるので一旦中断する。
作業再開。その前に抜栓。「極ゼロ」うまし。
けっこうめんどくさいことになっている。しかも汗がポタポタ落ちる。ドライジンを飲みながら続行。「ボンベイサファイア」うまし。
下描き完成。晩ごはんにする。
ペン入れ中。コーナーにも彫像があることを発見。エンピツ描きは適当に省略して彩色に移りたい所存。
彩色を始めた。安野光雅が10年以上前にNHKの講座で色塗りは楽しいと言っていて、そのときは色塗りは苦しいと思っていたが、今は楽しい。なんでだろう。ちょっと休憩する。ドライジンを100mlほど飲んじゃったので寝るかも。
影をもっと濃くしても良いかな。とりあえず今日は終了する。ベネティアのサンマルコ広場に面するドゥカーレ宮殿。とても大好き。
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