2013年5月 8日 (水)

五行説メモ 長安はなぜ東西10坊なのか

Daikoujyou

 平安京も平城京も東西は8坊だ。ふたつの都のモデルとなった長安(大興城)がなぜ10坊なのか不思議だった。きのう南北13条の謎を解いたことで、その理由が分かった。まあ本当に宇ブンガイがそう考えていたかどうかは確かめようもないのであくまで仮説なのだが、これ以外ないような気もする。そもそも、なぜ13条×10坊なのか説明している研究者は今まで誰ひとりいないのだから、ここは私の独壇場かも知れない。

 2(2乗)+3(2乗)=13

 この数式に到達した時点で気づくべきだった。4も9も金気なのだ。その和は最強の金気を表す。一方10は土気の成数だ。つまり13・10の数列は「土生金」つまり土気が金気をどんどん生み出すという意味になる。

 宇ブンガイはこの都を「水風井(すいふうせい)」の形に作ったことは説明した(参照)。金気は水気を生むから金気を増やすことは水気を喜ばせることにつながる。

 ここは断りを入れねなならないだろう。水気の神様を喜ばすためには相生(そうじょう)と相克(そうこく)のふたつの祀りかたがある。土克水(どこくすい、土は水に克(勝)つ)の相克の関係から土気をこらしめると水気の神様は喜ぶ。一方金生水(金は水を生む)の関係から金気を増やせば水気の神様は喜ぶ。長安は相生の関係を使って金気を増やすことで水気を喜ばせようとしているわけだ。

 横街の上下を3と2の陽気と陰気に分けながら、なおかつ金気と土気の数列の力で水気を増す。金気の増量は水風井の易のかたちを補強することになる。そんなふうに宇ブンガイは考えたのだろう。よくできている。

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