建築探偵の写真帳 京都商工会議所の階段
富家宏泰の建築の特徴のひとつは完璧な動線計画にある。商工会議所のような複雑な動線をもつ建築もさらりと整理してすっきり計画できている。正面右側に利用者用エントランスがあり、エレベータホールの手前に2階へ上がる階段がある。それがごらんのように少し屈曲している。当時流行していた村野階段の写しだが、嫌み無く納まっていてとてもきれいだ。手すりが後年高くされているのが惜しいが、そのほかの内装は当時のままなのがうれしい。
ちなみに写真上の円柱は建て替え前の武田五一の商工会議所玄関ホールの大理石の1本柱だ。富家が計画の途中で残すことにしたと話していたのを覚えている。よく残してくれたものだ。ありがとうございます。
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コメント
コメントありがとうごいます。以学館が立だというのは知りませんでした。今度、旧富家事務所の先輩に会ったら聞いておきます。これからもよろしく。
投稿: つきたぬ | 2013年4月21日 (日) 05時47分
はじめまして. とつぜんおじゃまします.
立命館衣笠キャンパスの「以学館(1965)」という学舎が富家宏泰氏の作品と聞き, いろいろググってるうちにここを見つけました. 「以学館」は上から見ると「立」の字に見えるようデザインされたという噂があって, 本当にそういう視点で設計されたのか気になっていました. 今となっては誰にもわからないですね.
それにしても富家建築すてきですね.
投稿: | 2013年4月20日 (土) 11時30分