2012年7月22日 (日)

建築探偵の写真帳 清水猛商店

Simizu1
2011.06.15、大阪市中央区

 ちょうど木村さんが紹介していた(参照)。うまく説明してくださっているので付け加えることもないが、設計の小川がわたしの学校の大先輩ということで多少見どころなど。

 まず庇が残っていること自体が珍しい。庇は傷みやすいので取り替えられていることが多い。残っていると言えば他には大江ビルくらいか。この庇は横一文字の庇に小アーチを設けて変化をつけている。その控えめな扱いが全体の印象を上品に仕上げている。


Simizu2 Simizu3

 ワイヤーは角棒をねじっている。1ヶ所当たり4本に分けたのもねじって陰影を付けたのもワイヤーが悪目立ちしないようにするためだ。ワイヤーが野太いと庇が重たく見えてしまう。この庇はけっこう大きいが、こうしたデザインのために重さを感じさせない。

 板金仕事もよくできている。小アーチ両端の渦巻き模様は打ち出している。小アーチ内に納まる円形部は打ちだしたものをロウ付けしている。一見地味だが細部の作り込みがすごい。この時代の大阪の板金職はすごい。

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コメント

ずっとチェックしているはずなのに、折角紹介していただいたところを見逃していたようです。おかしいな。
それにしても、私の幼稚な言葉がはずかしいです。

投稿: きむら | 2012年8月22日 (水) 22時55分

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