2012年7月21日 (土)

建築探偵の写真帳 銀橋

Ginbasi1
2011.06.14、大阪市北区

 銀橋と愛称されるのは武田が開発されたばかりの銀色さび止め塗料を試したからだ。武田は日進月歩の科学の力を信じていた。

 桜宮大橋は都市門にふさわしい。この見事な鉄骨デザインは武田の考えを構造家が実現したものだ。部材の接合部を曲線で仕上げていることが、この橋を美しくししているが(写真上)。これは構造的な要求と意匠的なそれとを同時に満たしている。


Ginbasi2

 それまでの橋梁デザインは、構造家の設計に建築家が装飾を取り付けることで成り立っていた。そうではなく、構造そのもののもつダイナミックな美しさを顕しにすべきだと武田は主張し、その実験を大阪都市計画橋梁で試みた。その成果がこれだ。

 この橋に銀色塗料を使ったのも、そのほうが構造体の美しさが引き立つと考えたからだろう。いつ見ても美しい橋だ。そのほかの考察は放置中の旧連載を参照されたし。

 銀の橋の謎(1) 自分でも何を書いたか忘れている。後で読んでみるし。


Ginbasi3 Ginbasi4
 
 横に新橋を架けながら、旧橋が見えるようにした(写真右)安藤忠雄もえらいと思う。
 

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