2012年4月 6日 (金)

五行説メモ 樹木と風

 このところ風の強い日がつづく。こうやって春が仕上がっていく。風に揺れる樹木を見ていると、木と風との親密度は高いと思う。どんなに大きな木でも少しの風でざわめいて葉ずれの音をざわざわと立てる。風を嫌っているというよりも風に揺られることを楽しんでいるようだ。九星図の「風」は木気に当てられているが、こうした観察を元にしているのかも知れない。そういえばもうひとつの木気は「雷」だしな。雷が高木に落ちることから雷も樹木と親密度が高いと考えたのだろう。昔の人は世界をよく見ている。

 柳のことを建築探偵の写真帳(参照)で紹介した。ざわざわ揺れるようすは木気と風の関係をよく表している。「木+卯」の卯が東の方角なので春を示すと推理したが多少こじつけだ。五行説のテキスト「簠簋内伝(ほきないでん)」には、青龍の代わりとして柳9本を植えると記されているそうだ。ちなみに四神を樹木で表すとこうなる。

東(卯) 青龍 柳9本
南(午) 朱雀 桐7本
西(酉) 白虎 梅8本
北(子) 玄武 槐(えんじゅ)6本

 これを見ても意味はさっぱりだ。ただし簠簋内伝は鎌倉~室町ころの成立らしいので、平安京のころの柳には青龍の意味は無かったのかも知れない。でも少なくとも春を呼ぶ呪物だった気はする。

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