建築探偵の写真帳 戦後ビル編 大阪朝日生命館ビル
偶然こいつの前に出た。けっこうおもしろい。アルミのスパンドレルなんて今はもう無いな。金属外装は後補のことが多いのでひょっとすると後のものかも知れない。窓の角を丸く仕上げ左端が開く。排気ガスで薄汚れているが、金属外装独特の工業製品的な清潔感がある。ビルの右上に窓が無いのはそこがホールだからだろう。中も見たい。
御堂筋に面した1階部分が廻廊になっていてカフェが出ていた。回廊風になっているデザインは多いが、本当に町に開放しているところは少ない。おもしろいと思う。「大阪の建築ガイドブック」に載っていなかったが「OSAKAビル景」にあった(参照)。それによれば竹中工務店の設計施工で1962年竣工らしい。新阪急ホテルの外装と似ているが、あれも竹中の設計施工で当初タイル貼りだったのをアルミ外装に改修している。そうすると、これも後補かも知れないな。それでもきれいだからいいけど。
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