2012年3月31日 (土)

建築探偵の写真帳 戦後ビル編 御池通市街地住宅(上原ビル)

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2011.05.09 京都市中京区御池通り烏丸東入ル、ネットによれば1962年竣工。

 日本で最初にできた市街地型の団地だと富家先生は言っていた。本当の最初かどうか知らないが、京都高層化を考えていた富家宏泰らしい作品だ。

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 外壁は下層部は黒御影石、上部は白い山形タイル貼り、軒裏はアルミスパンドレル、西側の団地玄関まわりの大判の青い釉薬タイルがきれいだ。

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 下層部は地主の上原産業が事務所ビルを経営する。市街地型とは、(地主)+(公団)=(業務スペース)+(賃貸住宅)という開発スタイルだ。公団も最初は賃貸住宅をベースに考えていたわけだ。

 それが新住宅市街地開発法(1963)のころから分譲型のニュータウンに変質した。わたしは今でも都市は賃貸主体のほうが良いと思う。歴史的に見てもそうだし、なにより賃貸のほうが権利関係をあまり変えずにすむから開発を進めやすい。だからこうした初期の市街地型団地は賃貸主体の都市経営モデルとして注目できる。富家宏泰の高層化提案も、景観問題としてではなく都市経営の手法として評価しなおしたほうが良いとわたしは思う。

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