建築探偵の写真帳 京都駅プラットホーム上屋
リベット打ちの鉄骨トラスだ。特徴的なのは、材と材をつなぐプレートが丸くカットされているところ(写真下)。そのためにカクカクしたところが無くなり、なめらかな美しいラインを獲得した。いつも見とれてしまう。
プラットフォーム上屋のデザインははこのあと全体が一枚の板のようなデザインに変わる。大阪駅などは後者だ。これは変化前の貴重な作例でもある。
建築の武田五一は構造体に意匠を貼り付けることを嫌い、構造体そのものの比例の美しさを見せることを奨励した。20年代、橋梁や鉄道の構造家たちは、武田理論の実践にいそしんだのだ。これはその作例ということになる。20年代の情熱を感じるね。
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