聖ヨゼフ修道院門の家
2011.05.31/ワトソン紙(ハガキサイズ)、4Bホルダー、透明水彩/京都市北区
今年の年賀状の絵柄はこれにした。赤が入っているのがおめでたいと思ったからだ。旧住友家衣笠別邸の門衛所だったらしい。見たとおりの中世主義風ハーフチンバーだ。母屋もさぞすごかろうと思うが、残念ながらこれしか残っていない。門衛所と言えど小住宅の趣きがあり、そこだけロンドン郊外の風を吹かせている。
長らく詳細不詳だったが、登録文化財にするおりに調べたものか住友営繕の設計だったことが分かっている。1920年、大正9年の竣工で、北野天神西側の住宅地のなかにある。
担当した多久仁輔という人のことを私は知らない。さぞできる人だったのだろう。赤レンガの腰壁の高さを変えているところや、右側の出窓まわりのデザインなどほれぼれするほど美しい。フィリップ・ウェッブを思わせる日本人離れしたデザインだ。
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