建築探偵の写真帳 戦後ビル編 紫野市街地住宅
京都地下鉄北大路駅の近くに住宅公団の作品があった。下は京都市が区役所に使っていた。本当はガイドマップに入れたかったのだが、建て替えが決まっていたのであきらめた。たいへん良くできた戦後モダニズムだ。
上部の住宅部分は2個1のバルコニーがくっきりと濃い陰影を落としている。ほとんど20年代ドイツのジードルンク再来という感じがする。1階にはタテのルーバーが軽快なリズムを刻む。さらに、庇には丸い穴が開いていた。ここに植木を通すのでなかろうか。おもしろ過ぎる。
一体誰の設計だったのだろうか。京都を代表する建築家のひとり富家宏泰は御池通りの公団住宅を設計しているが、これはどうも富家事務所っぽくない。誰だろ。
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