2011年12月30日 (金)

上狛の風景 弁天さま

木津川アート2011出展作品 7/18


Benten
2011.11.06/ワトソン紙(はがきサイズ)、4Bホルダー、透明水彩/京都府木津川市上狛

 石地蔵前の小さなほこらが弁天さまだ。弁天は河の神だから、それがあるということはここが船着き場であった証拠だ。

 こういう小さなものを大切にしているのはすごい。このあたりは修験道の影響が強かったせいか小さなほこらがほとんど残っていない。通りを歩いても、こういうものにほとんど出会わない。明治時代の修験道弾圧でたくさんのほこらを失ったのだろう。

 このほこらが残っているのは、この一角が泉橋寺と円成寺に囲まれているからだ。ふたつの寺院を信仰する住民たちが、この一角をタイムカプセルのように保存したのだと思う。そのおかげで私は今これをスケッチすることができている。

 わたしはきっと弁財天があるはずだしそれが残っていればいいなと思っていたので、これに出会えてうれしかった。朱色に塗られた扉が日の光を反射して光っていた。花が供えられているせいでそこだけポッと明るるかった。古いものが残っているのは偶然ではない。古いものが残っているのは、それを残そうとした人がいたからだ。なぜこれを残そうとしたのか。スケッチしながらそんなことに思いをはせてみる。

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